私たちが人生で経験する無数のストレス。
自動車事故や愛する人の死、お金の絡む生活苦など。
このような出来事に冷静に対処して乗り越えられる人もいれば、
不安や抑うつがどんどん深化する人もいます。
生きている限り不可避とも言えるこのような出来事を
どのように乗り越えていけばいいのでしょうか。
これに対する答えへの手がかりを、扁桃体が与えてくれるかも知れません。
扁桃体とは、脳の奥深くに存在するアーモンドの形をした神経細胞の集まりで
恐怖や不安、悲哀などの情動の中枢と言われます。
扁桃体は、自らの身に迫る危険を感知し、それに対する反応を引き起こすのに決定的な役割を果たします。
この扁桃体の活動を鎮めることができれば、
不安や抑うつを一定程度コントロールできます。
米デューク大学などで積極的に研究されている、ラベル付けという方法が
扁桃体の興奮を鎮めてくれるようです。