実際には効果が確認されている薬を、「この薬は効きません、偽薬(プラセボ)です」と言われて飲んだらどうなるのでしょうか。 そんな研究が社会不安障害の人を対象に行われました。 研究... (続きを読む)
カテゴリーアーカイブ: 不安障害
恐怖のコントロール
たとえば、激しい恐怖を経験した部屋に入ると、実際に恐怖の刺激が無くても、強い恐怖を感じて心も体も凍り付きます。 このような恐怖反応を、文脈的条件付恐怖反応といいます。 ここでい... (続きを読む)
恐怖で男性は凍り付く
(動物実験です) 恐怖刺激に襲われたとき、オスは凍り付いて固まることが多く、メスは急速な動きを示すことが多い。 恐怖のためにおこる急速な動きは「ダーティング」と呼ばれますが、動... (続きを読む)
恐怖の回路
扁桃体を中心とした恐怖の回路は、進化の過程で動物や人が獲得した脅威に対する防御機構です。 恐怖の回路は生存に不可欠ですが、その調節障害はヒトの精神疾患の発生に大きな役割を果たし... (続きを読む)
女性と不安
女性の不安を診療する時、その女性がライフステージのどの段階にいるのかを考える必要があります。 女性は、思春期、青年期、妊娠、産後、閉経期と、体内のホルモン状況が明らかに異なる時... (続きを読む)
不安と恐怖
特定の対象や状況に対する恐れを恐怖と呼び、外的な対象のない恐れを不安と呼びます。 不安と恐怖は、生物学的な観点からも、行動学的な観点からも区別が可能です。 恐怖は、特定の(脅威... (続きを読む)
複雑性PTSDについて
米国精神医学会の診断基準集であるDSMの第3版(DSM-III)に初めてPTSDが登場して以来、多くの研究・調査・臨床経験が積み重ねられ、PTSDに関連する症状は複雑で広範囲な... (続きを読む)
なかなか治らないパニック障害
治療を続けても良くならないパニック障害 治療抵抗性のパニック障害に対する当院での取り組みです ①標準的治療を6週間行います→◎または②または⑤ ◎:治療が奏効した場合、同じ治療... (続きを読む)
恐怖記憶
恐怖記憶と扁桃体、ドパミン、ノルアドレナリンについて考えます。 人が恐怖を感じ、それを記憶として脳に焼き付け、さらに無意識領域への忘却と健忘、記憶過敏反応を経験するのに... (続きを読む)
社交不安症(社交不安障害)
ICD-10でF40.1にコードされる社会恐怖(Social phobias)は、DSMでは社交不安症(SAD:Social Anxiety Disorder)と呼ばれます... (続きを読む)