最近の診察から(2020年12月20日)

PTSDと悪夢

PTSDの過覚醒と悪夢に対するプラゾシンの有効性が言われて久しいですが、実際には適応外処方であることや血圧モニターの問題などで使いにくい状況です。プラゾシンの代替としては、次のような薬があります。

クロニジン(カタプレス)は、徐放製剤がADHDの治療に用いられており、ノルアドレナリン活性を減少させ、鎮静をもたらします。悪夢の治療に有効であるという報告があります。(PTSDと外傷性脳損傷の患者の悪夢に対するクロニジン治療

トピラマート(トピナ)は、抗てんかん薬です。この薬もまた悪夢に効果があると報告されています。体重減少を望む方には適しているかも知れません。(心的外傷後ストレス障害における一次療法または補助療法としてのトピラマート:予備的報告

ガバペンチン(ガバペン)はトピラマートと同じく抗てんかん薬です。やはり、悪夢に効果があると報告されています。トピラマートと違い、体重増加に注意が必要です。(PTSDとガバペンチン

 

PTSDの悪夢や過覚醒にノルアドレナリンが作用していることを考えれば、SNRIよりもSSRIが望ましく、また、プラゾシンなどのα1ブロッカーやクロニジンがより有効であると考えられます。

 

最近受診された交通事故で骨折被害に遭われた女性。保険会社から何度も事故当時の状況を聞かれることが、強いストレスになりフラッシュバックに悩まされていらっしゃるようです。まずは、漢方治療で対応させて頂きましたが、過覚醒などの症状が強い場合には、上記薬剤の適応となると考えています。

 


誕生日

12月16日生まれ

1682年 – アニーローリー、スコットランド民謡「アニーローリー」で歌われた女性

1770年 – ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、作曲家( 1827年没)
エリーゼのために、月光、第5番ハ短調 運命、第9番ニ短調

1949年 – 森田健作、政治家、千葉県知事、俳優
さらば涙と言おう

 

12月17日生まれ

1962年 – 上祐史浩、宗教家

1966年 – 有森裕子、元マラソン選手

1970年 – 西村知美、女優、タレント、歌手

1971年 – 牧瀬里穂、女優
Miracle Love

 

12月18日生まれ

1707年 – チャールズ・ウェスレー、メソジストの賛美歌作者( 1788年没)
天には栄え

1878年 – ヨシフ・スターリン、政治家( 1953年没)

1947年 – 布施明、歌手
これが青春だ、積木の部屋 、シクラメンのかほり、ひとり芝居

1948年 – 福永洋一、元騎手

1960年 – 植草一秀、経済評論家
応援しています

 

12月19日生まれ

1966年 – YU-KI(ユーキ)、歌手、タレント(TRF)
寒い夜だから… 、BOY MEETS GIRL、masquerade

 

12月20日生まれ

1940年 – 野口悠紀雄、経済学者

1942年 – ジャン=クロード・トリシェ、元欧州中央銀行総裁
クリスティーヌ・ラガルドさんの前のマリオ・ドラギさんの前のECB総裁

1946年 – ユリ・ゲラー、超能力者
スプーン曲げ

1969年 – 荻原健司、ノルディック複合選手、政治家

2020年12月21日 | カテゴリー : 医療 | 投稿者 : wpmaster