曝露による学習は、不安や恐怖を段階的に弱めていくプロセスと言うよりは、不安(を引き起こすもの)に対する反応が安全なものであるという事を積極的に学んでいく過程です。
イメージ曝露を中心に、不安にどう対処しそれを管理していくかを学びます。
イメージ曝露の開始に当たり、本人が自覚していない回避について考察します。
不安の源泉となる事件に直面することは、本人にとって強い苦痛であるため 感情が麻痺的になったり、無意識にトラウマ記憶を回避したりします。
トラウマにまつわる質問に対しても「特に困っていない」と回答すること
が少なくありません。
イメージ曝露による身体反応を評価尺度として、本人が自覚しない回避を認識するようにします。
その後、安全な場所の確保、回避対象への接近による安全の学習、現実的な危険と危険を知らせる信号の区別、これらの繰り返しによる認知の修正を段階的に進めます。
(現在当院では大学生の方中心に行っています)