人はいろんな事に不安を感じます。もともと不安それ自体はストレスに対する正常な反応です。私たちに危険を警告し、危険に対応できるように体を備えてくれるという文脈で考えれば、不安は有益な生理反応であるとも言えます。
一方で、そのような生理反応が行き過ぎて、過度に強い不安や恐怖を持つようになった場合に不安障害と診断されることがあります。
精神障害の中で、不安障害は最も一般的なものの一つで、成人の約30%が人生の中で一度は罹患すると言われます。
不安障害に罹患している人は、症状を引き起こすような状況を避けようとします。それにより仕事の成績、学業および個人的な関係が影響を受ける可能性があります。
不安障害には、全般性不安障害(7~9%)、パニック障害(2%)、社会不安障害(2~3%)、広場恐怖症(2%)、特定の恐怖症(7%)、分離不安障害などが含まれます。
幸い、不安障害には多くの効果的な治療法があり、治療によってほとんどの人が通常の生産的な生活を送ることができます。
(上記%はアメリカでの調査。APAの概説を参考にしました。)