いかにして生きることへの疑いと無意味性を超克できるのか考えてみるとき、私たちが愛されているからとか、受け入れられているからとか、そのような思考を働かせることなしに、この世界に自らが存在し、無条件にその存在が受け入れられているという事実を、絶対的なこととして信じることであろうと。存在することへの勇気を与えるのは、条件的に示される何ものかによるのではなく、存在それ自体が持つ力であると。私たちがこの洞察に至るとき、生きることへの懐疑と不安は、生きる勇気の中に取り込まれる。
(Tillich の「The Courage to Be (1952)」を読んで)