治療を進める中で、医師と患者の協力関係は重要です。両者の信頼関係は、治療同盟とかラポールの形成という言葉で表現されます。
私から患者様にお願いしたい協力は、処方した薬の「飲み心地を教えて下さい」ということです。患者様個々の体質に合った薬を適切に選択していく上で、「飲み心地」を教えてもらうことはとても重要であると思っています。
この薬は眠くて飲め無かったなどの「苦情」を言ってもらうことが最大の協力である、と言う医師もいます。そのような患者様からの情報が無ければ、間違った治療を続けて、治るものも治らなくなってしまうからです。
逆に、薬を飲んでいないのに「飲んだ」という誤った情報は、非協力を超えて、治療の大きな妨げになります。
