適応障害

人が適応能力を超えたストレスに見舞われた時、様々なストレスに対する反応が生じます。

その人のパーソナリティ特性や生理的な素因によってストレスに対する反応の仕方は違います。

ストレスに対する反応が強い苦痛を伴い、社会的な機能が損なわれている場合に、「適応障害」という診断がなされます。

ただし適応障害の診断には、「他の精神疾患の診断基準を満たさない」という条件があります。

適応障害の本質的な特徴は、
 はっきりと確認できるストレス因があり
 それによって症状が出現する
と言うものです。

ストレス因は、単一の場合もあるし、複数の場合もあります。

時間経過の面から見れば、ストレス因にさらされてから1か月以内(ICD10診断基準)もしくは3か月以内(DSM5診断基準)に症状が出現し、ストレス因がなくなれば6か月以内に症状は消失します。

ストレス因が持続する場合には、症状もまた持続します。

身体疾患がある場合、その身体疾患を患っているということ自体がストレスとなり、適応障害を引き起こす場合があります。

2019年11月9日 | カテゴリー : うつ病 | 投稿者 : wpmaster