ノルアドレナリン分泌を抑制し、認知機能を高める効果を持つカタプレスの記事の補足としての記事です。
身体的ストレスと精神的ストレスで、脳内ノルアドレナリンがどのように変化するのかを考えます。
例えば拷問や身体拘束といった、激しい肉体的ストレスを受けた場合には、脳の広範囲な部位でノルアドレナリンの分泌が亢進します。
それは、精神的ストレスで分泌されるノルアドレナリンよりも、量においても広がりにおいても、遙かに程度の強いものです。
一方、拷問や身体拘束程で無い、中等度の肉体的ストレスと精神的ストレスの場合はどうでしょう。
中等度肉体ストレスでは、脳内ノルアドレナリンの分泌は時間の経過とともに急速に減少していきます。
しかし、精神的ストレスでは、時間の経過とともに、ノルアドレナリン分泌は減少するどころか逆に増加していきます。
慢性的に高濃度のノルアドレナリンに晒されることは、認知機能を含めた脳の機能低下につながります。
何らかの対策が必要です。