抜毛症、皮膚むしり症

当院開院後、何人かの抜毛症・皮膚むしり症の方が受診されました。全員未成年の方です。

(抜毛症はトリコチロマニアとも言います。)

薬での治療はなかなか難しく、行動療法がまず試されるべきですが、状況により投薬治療も必要となります。

治療に用いる薬は、ある種の抗うつ薬や抗精神病薬ですが、オフラベル使用となりますので十分な説明と同意が行われる必要があります。

抜毛症の原因は、はっきりとは分かっていませんが、以下のようなことが考えられています。

1.不安やストレスに対処するための心理メカニズム
抜毛により、ストレスの軽減と感情の調節を行うと同時に、感覚刺激の報酬を得る

2.脳内セロトニンの不足

3.遺伝的素因

これらを踏まえて、抜毛症の発生を考えてみますと、
以下のように説明できます。

遺伝的な素因をもった個人に、
不安やストレスが内的緊張をもたらし、
さらに環境刺激が加わることがきっかけとなり、
不安やストレスを軽減するための抜毛が引き起こされる。
抜毛行為は、内的緊張が緩和されるまで継続される。
このようなことの繰り返しにより、
抜毛行為は習慣化し、無意識に、また自動的に行われるようになる。

治療
行動療法としての習慣逆転法の有効性が示されています。
これについては項をあらためて、記載いたします。

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